膝の痛み①痛む場所と痛む動作

今回は膝の痛みについて解説します。

 

多くの方が悩む膝の痛み。

 

特にご高齢になると膝の関節が変形してしまう

 

 

「変形性膝関節症」

 

 

による痛みや動きの制限によって悩む方が増えてきます。

 

今回はその膝について

 

 

痛む場所

痛む動作

 

 

によってどこにどの様な問題が起きているのかを解説します。

 

 

股関節と足首(足関節)

 

本題に入る前に膝痛をみる基本として上下の関節である

 

股関節

足首(足関節)

 

との関係性を考えなければいけません。

 

まず関節は

 

支持

動き

 

の関節に分かれます。

 

そして膝関節は支持の関節です

 

そして上下の関節である

 

股関節

足首(足関節)

 

は動きの関節です。

 

支持の関節である膝関節周囲に痛みが起きた時というのは

上下の関節の股関節と足首(足関節)の動きや歪み・捻じれなどの何かしらの問題が生じた結果

 

 

膝関節に負荷がかかり

支持機能が破綻してしまったと考えられます

 

 

破綻したことにより膝の筋肉・関節・靭帯などに問題が生じてしまうパターンが多くあります。

 

以上のことから膝に痛みがある時というのは

まず初めに股関節・足首(足関節)の検査を行い異常がないかを確認し、異常があれば改善のための施術を行ってから膝の施術をするのが膝痛の解消の基本になります。

 

膝が痛む場所と動作

 

膝の痛みといっても同じではなく痛む場所やどの様な動作で痛みが出るかによって施術すべき筋肉や関節などが変わってきます。

 

 

痛む場所は主に

 

 

①前側

②内側

③外側

④後ろ側

 

 

の4カ所に分類されます。

 

 

動作は主に

 

 

①曲げると痛い

②伸ばすと痛い

③階段の上り下りで痛い

④歩行中に痛い

 

 

の4つの動作に分類します。

さらに詳しい検査でより細かく障害部位を判別をします。

 

痛みの場所によりアプローチ方法も変わってきます

 

膝前面の痛み

膝前面の痛みは

 

 

膝のお皿の下部分にある

 

膝蓋下脂肪体

 

 

膝のお皿の上部分にある

 

膝蓋上嚢(しつがいじょうのう)

 

 

の柔軟性低下による痛みが多くを占めます。

 

 

膝蓋下脂肪体は膝を伸ばす時に痛みが出やすく

 

膝蓋上嚢は膝を曲げた時に痛みが出やすい特徴があります。

 

膝内側の痛み

 

 

 

膝の内側に痛みがある場合には鵞足炎(がそくえん)を疑います。

 

画像の3つの筋肉が付着する場所を鵞足といい

そこで炎症をおこしたものが鵞足炎です。

 

 

①骨盤・股関節の歪みなどで筋肉が伸ばされ炎症する

②鵞足部の神経が圧迫される

 

 

などで発症することが多いです。

 

膝外側の痛み

 

膝の外側の痛みは「腸脛靭帯炎」が考えられます。

 

 

太ももの外側を走る腸脛靭帯の付着部で炎症したものをいいます。

 

 

骨盤・股関節の歪み

足部の歪み

筋肉の機能低下

 

 

などによって膝の外側に荷重によるストレスがかかるようになり発症します。

 

膝裏の痛み

 

膝窩とは膝裏の部分です。

 

 

この部位の痛みは主に画像の3つ筋肉に問題があることで痛みを発症します。

 

 

骨盤や股関節の歪みなどにより

 

 

筋肉への無理な荷重

筋肉が引っ張られる

 

 

などが原因となります。

 

今回は膝の痛みの分類について解説しました。

 

 

同じ膝の痛みでも痛みの部位によってアプローチする部位や考え方が変わってきます。

 

 

痛みをしっかり改善するには検査をしっかり行うことが大切です。