腰痛タイプ②仙腸関節性腰痛

腰痛タイプ②

仙腸関節性腰痛

 

 

 

腰痛といっても様々なタイプがあります。

 

 

前回は筋筋膜性腰痛を解説しました。

 

 

今回は仙腸関節性腰痛について解説します。

 

 

 

 

仙腸関節性腰痛とは?

 

 

仙腸関節性腰痛とは?

 

 

骨盤の関節である仙腸関節に過度にストレスがかかることで引き起こされる腰痛のことをいいます。

 

 

仙腸関節周辺に痛みがあり女性がなる割合が高い傾向にあります。

 

 

理由としては生理や妊娠などによって仙腸関節に負荷を掛けることが女性に多いことが原因と考えられます。

 

 

妊娠中の腰痛や産後の腰痛はこの仙腸関節性腰痛であることが多いです。

 

仙腸関節性腰痛の特徴

 

 

 

①女性に多い傾向にある

 

 

女性に多い傾向があります。生理や妊娠などによって仙腸関節にストレスを掛けやすいのが原因と考えられます。

※老若男女問わず仙腸関節腰痛になります。

 

 

 

②仙腸関節を押すと痛みがある

 

 

仙腸関節に沿った部分を押すと痛みを感じます。

また仙腸関節にストレスをかけると痛みを誘発します。

 

 

③特定の姿勢によって痛みがでる

 

 

長い時間椅子に座れない・仰向けで寝れない・痛い方を下にして寝れないなどの特徴があります。

 

 

なぜ仙腸関節性腰痛になるのか

 

 

①姿勢不良

 

 

仙腸関節に負担を掛けるような姿勢を取り続けることによりストレスがかかり仙腸関節性腰痛になります。

 

 

②動作不良

 

 

姿勢同様に仙腸関節に負担を掛けるような動作を行うことでストレスがかかり仙腸関節性腰痛になります。

例えば右側なら右側ばかりでバックを持つ、右ポケットばかりに財布を入れる、同じ方向ばかりに物を動かすなど。

 

 

③スポーツ・運動

 

 

激しい運動などをすると仙腸関節に負荷がかかります。

それが長期間続いたり急激な負荷が掛かったときなどに仙腸関節性腰痛になります。

 

 

④妊娠・生理

 

 

これは女性の場合に限りますが、妊娠・生理などでも仙腸関節に負荷が掛かります。それによって仙腸関節性腰痛になることがあります。

 

 

⑤自律神経の問題

 

 

自律神経のバランスが崩れ交感神経が優位になると筋肉が緊張します。それにより動作が硬くなったり姿勢のバランスが悪くなり仙腸関節に負荷を掛けるようになる場合があります。

 

 

他にも「メンタル」、「栄養」、「運動不足」、「睡眠」などあげればたくさんあります。

 

 

 

またどれかひとつだけというわけではなく重複して発症していることがほとんどです。

 

仙腸関節性腰痛にもタイプがある

 

 

実は仙腸関節腰痛の中でもタイプが分かれています。

 

 

①ニューテーション型

 

 

仙骨が前に倒れた状態で仙腸関節に負荷が掛かっています。

腰が反ってしまっている「反り腰」の方に多いタイプです。

 

 

②カウンターニューテーション型

 

 

仙骨が後ろに倒れた状態で仙腸関節に負荷が掛かっています。

背中が丸まっている「前屈姿勢」で生活している方に多いタイプです。

 

 

③不安定型

 

 

仙腸関節が不安定になっている為に負荷が掛かりやすくなっています。

妊娠や生理など仙腸関節の開閉が行われる時に起こりやすいと考えられています。

 

 

※参考

腰痛がス~と消える 金岡恒治 成田崇矢 著

 

 

間違った対処法をしてしまうと腰痛を悪化させてしまうこともあるので自分のタイプを見極めることも大切です。

 

タイプの見極め方

 

 

①仰向け又は壁に背をつけた時の腰と接地面の隙間

 

仰向けで寝たり壁に背をつけた時に接地面と腰の隙間に拳一個入ってしまうようだと「反り腰」の「ニューテーション型」と考えられます。

 

 

反対に隙間が少ない又は接地面にくっついてしまっているなどは「前屈姿勢」の「カウンターニューテーション型」と考えられます。

 

 

②妊娠時・生理時に腰痛になる

 

 

妊娠時・生理時のみ痛みが現れる場合は不安定型と考えられます。

しかし不安定な状態が慢性化している場合はその限りではないので判別が必要です。

 

 

※参考

上記はあくまでも仙腸関節性腰痛とした場合ですので、他の腰痛のタイプとの判別も必要になります。

 

 

例:「反り腰」の筋筋膜性腰痛の方・「前屈姿勢」の椎間板性腰痛など

 

 

 

仙腸関節性腰痛を楽にするには?

 

 

①姿勢や動作の改善

 

 

間違った姿勢や動作で仙腸関節に負荷を掛かけてしまっているかもしれません。

それらをしっかり改善することも根本から楽にしていくには大切になってきます。

 

 

②リッラクスすることを心がける

 

 

自律神経の影響で筋肉が緊張している場合はリラックスすることも大切です。

忙しい毎日を送っていると知らず知らずに自律神経のバランスが崩れてきます。

メリハリをしっかりつけリラックス時間を作るという事も仙腸関節腰痛を楽にするには効果的です。

 

 

③整体などで体を整える

 

 

なかなか自分では改善が難しいという場合には整体で体を調整してもらうのもいいでしょう。

根本から楽にしていくには、ただもみほぐすとかではなく筋肉の調整と骨格のバランス調整など身体全体を調整してくれるような所をオススメします。

いかがでしたでしょうか。

 

 

今回は仙腸関節性腰痛について解説しました。

 

 

腰痛にもタイプがあります。

 

 

まず自分の腰痛がどのタイプなのかを判別する必要があります。

 

 

そこから腰痛を楽にするにはどうしたらいいのかを考えていく必要があります。

 

 

これからも腰痛のタイプを解説していきますので是非参考になさってください。