楽な座り方・正しい座り方とは?正しい座り方は腰痛になりやすい!

今回は座り方について解説します。

 

 

今までのブログを読んで頂いた方には、

いかに今までの正しい姿勢が実は間違った姿勢だったかということを知って頂けたかと思います。

 

 

今回の座り方はさらにあなたの常識を覆せるかと思います。

 

 

では、まず一般的に良いと言われている座り方を見てみましょう。

 

 

今までの常識での座り方

あなたもテレビや健康雑誌などで一度はこのようなものをみたことがあるのではないかと思います。

 

 

この座り方は座る時も背骨のS字カーブを維持しなさいという考え方になっています。

 

 

(背骨はS字カーブになっていることと、一般に周知されてる背筋を伸ばす胸を張るという姿勢が間違っているというのは理解しているという前提で説明していきます。詳しく知りたい方は過去のブログをご覧ください。)

 

 

下記のリンクを参考にしてください。

 

 

正しい姿勢とは?

 

背筋を伸ばすと体に悪い?

 

 

 

ここで元々人間の背骨はS字のカーブがあるのだから、座る時もそれを維持するのが何が悪いの?

 

 

と思いになりますよね。

 

 

僕も2~3年前まではこの座り方を指導していました。

 

 

ですが「先生に教えてもらった座り方をすると余計に腰が痛くて辛いです」

 

 

などの意見を多くもらいました。

 

 

さらにデスクワークで腰痛に悩まされている方のカウンセリングをしていると

 

 

「猫背で姿勢が悪いと思って背筋を伸ばしてちゃんと座ってるのに気づくと背中を丸めてしまうんです」

 

 

という声も多くあります。

 

 

良いと言われる姿勢のハズなのになぜ維持できないのか?

なぜ余計に辛くなるのか?

 

 

ここから私の良い姿勢への疑問が起きた始まりでもあります。

 

 

では、なぜ正しい座り方が辛くなり維持できないのか?

 

 

実は一般的に正しいと周知されている座り方には二つの大きな間違いがあります。 

 

 

今までの座り方の間違いとは?

 

 

一つ目

 

 

立っている時の姿勢と同様に上の絵の座り方ではS字カーブにならないということです。

 

 

背筋を伸ばしている時点で背中の後しろカーブがなくなってしまうので、平背になってしまいます。

 

 

二つ目

 

 

そもそも座る時はS字カーブを維持しなくていいのです。

 

 

これは初耳という人が多いのではないでしょうか。

 

 

 

では理想の座り方をしている人の写真をみてもらいましょう。

坂本龍馬

 

 

イチロー

 

このお二方が理想に近い座り方をしています。

 

 

 

どちらも

 

 

背筋を伸ばさず

胸を張らず

リラックスしている

 

 

あなたは一番上の一般的な座り方と坂本龍馬・イチローを比べてみてどちらが楽そうに見えますか?

 

 

ではこのお二方の座っている時の背骨がどうなっているかみてみましょう。

  

 

 

本当の理想の座り方の背骨の状態

このように背中から腰にかけて緩やかなカーブを描いています。

 

 

では基本である立っている時の理想の背骨を見てみましょう。

 

座っている時の絵のほうが腰の前カーブがなくなっているのに気づいたでしょうか?

 

 

この腰の前カーブがなくなり腰が丸まる

 

 

というのが理想の座り方になります。

 

 

そして、もう一つ重要なのが

 

 

腰は丸まるけど背中のカーブは60°が維持されているということです。

 

 

下の絵をみてください。

このように腰のカーブがなくなっていますが、背中のカーブが維持されてるのが理想の座り方になります。

 

 

※左の絵は背筋を伸ばすとなってしまう平背の背骨です。

 

 

 

 

なぜ腰を丸めたほうがいいのか?

 

 

ではなぜ座る時は腰を丸めた方がいいのでしょうか。

 

 

それは

 

 

立っている時は足の筋肉が背骨を支えてくれているのでS字カーブを維持できます。

 

 

座ると足を使うことができないので背骨のS字カーブを維持できなくなる。

 

 

つまり、S字カーブを維持するには腰や臀部(お尻周辺)の筋肉を使わないと維持できません。

 

 

なので力を抜くと自然と背骨のS字カーブを維持できなくなり腰が自然と丸まるようになる。

 

 

これが座る時は腰を丸めた方が良い答えです。

 

 

上の方でも書いたS字カーブを維持する姿勢にすると維持できなかったり腰が痛くなったりするのは

 

 

筋肉を使わないと維持できない姿勢なので筋疲労を起こし疲れてしまったり痛みが出てくるのです。

 

 

なので座る時は無理に背筋を伸ばそうとしたりS字カーブ維持する形をあえて作る必要はないのです。

 

 

 

 

姿勢教育を受けてない子供や動物は背中・腰を丸めて座る

 

 

毎回この座り方を説明した後に皆さんに質問します。

 

 

「2~3歳くらいの姿勢について何も知らない小さな子供に」

 

 

「椅子に座ってごらんと言ったとします」

 

 

「その子供はS字カーブ維持するように背筋を伸ばして座ると思いますか?」

 

 

「極端な話し、その子供がジャングルのような自然あふれる場所で両親や学校の先生から背筋を伸ばしなさい!胸を張りなさい!などとは言われず生きてきたとします」

 

 

「その子供は座る時に背筋を伸ばしてS字カーブを維持する座り方をすると思いますか?」

 

 

「では、その自然のままの背筋を伸ばさない姿勢をする子供が、上の写真のように座っていたら、それは本当に悪い姿勢なのですか?」

 

 

このような話しをします。

 

 

この話しをするとほぼ皆さん納得してくれます。

 

 

もし上の話しでも

 

 

「いや!背筋を伸ばして・胸を張って力を入れてS字カーブを維持するのがいい姿勢だ!」

 

 

だとしたら、地球上にいるサルに犬や猫、ライオンや像やパンダ。

 

 

全ての哺乳類の動物たちが座る時に背筋を伸ばして胸を張って力をいれて座らなければいけません。

 

 

 

 

動物達はみなリラックスして背中に丸まりがあります。

 

 

あえて背筋を伸ばす力をいれる姿勢になるときというのは

 

 

警戒

緊張

怒り

恐怖

 

 

などで力が入るときです。

 

 

つまり今までの常識のS字カーブを維持する座り方は力を入れなければいけない姿勢

 

 

交感神経優位の緊張する姿勢でもあります。

 

 

 

 

では今回はここまでになります。

 

 

次回は理想の座り方の作り方を説明します。

 

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コメント: 1
  • #1

    (火曜日, 04 10月 2016 13:53)

    いつも、楽しみにブログ拝見しております。
    イチローさんや、坂本龍馬さんの写真など、
    あーわかる!という例を出してくださるので、とてもわかりやすいです。
    たしかに、就職の面接とか、この「教えられた姿勢」で受けなさいと言われてました。
    でも、自分が面接する立場になったとき、
    とても緊張してるのがわかり、ゆっくり面接しましょとカフェにいき、柔らかいソファで面接したら、その子から、とても、いろいろなお話を聞けました。
    リラックスの大事さと姿勢は繋がってるのですね!
    いろいろ教えてくださり、ありがとうございます。
    また、楽しみにしてます!